先輩はわたしの下着に指を差し込み、濡れているかどうかを確かめるようにくちゅくちゅと弄る。
「うわ、もうこんなに濡れてんじゃん。やっぱり期待してたんだろ?」
その言葉と、指先から伝わる快感に、わたしは全身の力が抜けていくのを感じた。抵抗する気力もなく、わたしはただただ、先輩の好きにされるままだった。
先輩の指がくちゅくちゅと音を立てるたびに、わたしは身体をびくんと震わせた。指が奥へと侵入してくるたび、嫌悪感と快感が同時に押し寄せてくる。
「ひっ、……や、め……」
か細い声が喉から漏れる。先輩はそんなわたしの様子を愉しむように、さらに指を深く差し込んできた。ジュプ、ジュプと粘ついた水音が暗がりに響き渡る。
「やめろって顔してんのに、身体は正直じゃねーか。ほら、もっと声出せよ」
その言葉に、わたしは恥ずかしさで顔が熱くなった。しかし、快感は止まることを知らず、わたしを支配していく。先輩の指が、わたしの奥を容赦なく抉り、突き上げる。
「あ、ぅあ……ぁあ、いやっ……ひぅ」
全身に電流が走ったような痺れと、快感に身体が震える。足の力が抜け、ずるずると床にへたり込みそうになるのを、先輩の腕が支えていた。
わたしは、先輩に翻弄される自分の身体が、心底嫌で、悔しかった。
先輩がズボンを下げ、熱い塊がわたしの奥を求め始める。力の抜けたわたしの腰を掴み、にゅぅっという感触と共にぞわぁと全身に広がる快感に、わたしはビクッと身体を震わせ、声が出てしまった。
「ひゃ、あっ……!」
後ろから激しく突き上げられる。防災倉庫の壁に打ち付けられるたびに、全身に響く衝撃と、奥を抉られる快感に、わたしは悲鳴のような声を上げた。何度も何度も絶頂し、そのたびにぷしゃぁぁと熱い液体が地面に勢いよく噴き出した。
「んんっ、ぁあああ! もっと……! ぁあぁぁああ!」
呼吸が乱れ、視界が歪む。わたしは、自分でも求めるよう
家の門まで着くと、マサトはミサキを振り返り、改めて尋ねた。その表情は真剣で、どこか迷いを帯びていた。「嫌だったら無理に誘わないけど? どうする?」 どうしよう……。迷惑をかけてしまうし、これからもきっと嫌な思いをさせてしまう。だけど、それでも、マサトと一緒にいたい。彼の隣で、少しでも長くこの温もりを感じていたい。「マサトくんが良ければ……」 ミサキは、か細い声で答えるのが精いっぱいだった。 マサトは、顔をしかめて言った。「おい。声が小さくて聞こえないし……お前、ミサキだろ? 元気出せよ!」 ミサキは、俯いたまま掠れた声で答えた。「元気出るわけないじゃん……」 マサトは何も言わず、ただ静かにミサキを見つめていたが、やがてため息をついた。「まぁ……入れよ。両親は仕事でいないけどな」 その言葉に、ミサキはぼんやりと頷いた。「うん……知ってる」 マサトは玄関のドアを完全に開け、ミサキを中に招き入れた。ミサキは躊躇いながらも、その温かい空間に足を踏み入れた。玄関には、マサトの靴と、昔二人で遊んだ時に買ったマスコットのキーホルダーが、無造作に置かれている。その光景が、ミサキの心をチクリと刺した。 うわぁ……もう二度とマサトの家には入れないって思っていたから、嬉しい……。 ミサキは心の中で呟いた。玄関に漂う、マサトの家の匂い。マサトの私服からほんのりと香る、彼の匂い。全てを記憶に刻み込もうと、ミサキはマサトの後ろ姿をじっと見つめた。この光景も、もう見れない。これが最後だ。 きっと、この後、別れ話になるのだろう。だけど、それでも、ちゃんと、わたしに直接別れを告げてくれるんだね。マサトは、最後まで優しい。そう思うと、ミサキの胸に温かさと、そして鋭い痛みが同時に込み上げてきた。 部屋に着くと
うぅ……わたしが何をしたっていうの……? どうして、こんなことになっちゃったんだろう……。ただ、マサトくんと一緒に幸せに暮らしたいだけだったのに……。 せっかく付き合えることになったのに、会っていても幸せだと感じられず、不安と罪悪感で心は満たされなかった。マサトとの初めてのエッチも、全く幸せじゃなかった。本当なら嬉しくて、心も体もとろけるように気持ち良いはずなのに。あの先輩のことを思い出してしまい、罪悪感に苛まれて、気持ち良いと感じることもできなかった。わたしって、やっぱり最低だ。彼氏との初めてのエッチの時に、先輩のことを思い出してしまうなんて。先輩とは何度もイっていたのに、彼氏とのエッチではイけなかった。 ミサキは、ぐしゃぐしゃになった顔を両手で覆い、嗚咽を漏らした。胸の奥に渦巻く黒い感情が、体を蝕んでいく。これは罰なのだろうか。マサトを裏切ったわたしへの、当然の報いなのだろうか。 気が付くと、朝だった。結局、全然眠れなかった。学校に行きたくない。食欲も無いし、今日は休みたいな……。 そんなことを考えていると、事情を知らない母親が部屋に入ってきた。「朝よ。早く起きて学校に行く支度をしちゃいなさい」「うん……」 ぼんやりとした返事を返し、学校に行く支度を済ませる。制服に着替えて、カバンを手にすると、再び重い気持ちが押し寄せてきた。 どうしよう……。マサトの家に寄った方が良いのかな……。いや、迷惑だよね……。会いたくもないし、顔も見たくないはずだ。でも、少し待っていて、マサトが家から出てきた顔くらいは、見ても良いよね……。これから会うことはなくなると思うけど……陰から見守っているよ、マサト。大好きだよ……これからも、ずっと……。 ミサキは心の中でそう呟き、ゆっく
ミサキは必死で祈った。しかし、その祈りが届くことはなかった。 ふいに、ざらついたコンクリートの地面に、誰かの足元から伸びる影が落ちる。ゆっくりと顔を上げると、倉庫裏の入り口に佇むマサトと目が合った。彼の視線は、ミサキの隣にいる男に向けられている。マサトの唇が小さく動いた。何かを呟いていたけれど、パニックと絶望感に襲われたミサキの頭には、その声は全く入ってこなかった。ただ、マサトの顔が、見たこともないほどに歪んでいたことだけが、脳裏に焼き付いた。 これで、わたしの人生は、マサトとの幸せな未来は終わってしまった。そう感じた瞬間、ミサキの全身から、さぁっと血の気が引いていく。寒気に襲われ、皮膚の毛穴がぶつぶつと粟立つ。体の力が抜け、膝から崩れ落ちそうになる。心の底から込み上げてくる恐怖と不安に、小さく体が震えだした。頭の中は警報が鳴り響くようにパニックに陥り、何も考えられない。 それでも、考えなければ……「どうしよう……」「終わった……」。いくら考えても、その言葉しか頭に浮かんでこない。そう、もう、これで、わたしは終わったんだ。ミサキはぎゅっと目を閉じた。瞼の裏に、楽しかった日々の思い出が、走馬灯のように次々と蘇っては消えていく。マサトと一緒に笑い合った校庭、夕焼けに染まる秘密基地、通学路で交わした他愛もない会話。幸せだったはずの記憶が、今はただ、鋭い刃となってミサキの心を切り刻む。喉の奥から、今にも嗚咽がこみ上げてきそうだった。 ああ……わたしの幸せなマサトとの将来は、終わってしまったんだな……。もう、いっそのこと死んでしまっても良いのかもしれない。ミサキはそう思い、小さく息を吐いた。マサトのいない人生なんて考えられない。この心の苦しみから解放されるのなら、死んで楽になりたい。胸の奥がぎゅっと締め付けられ、息を吸うことさえ苦しい。 その時、呆然とミサキを見つめていたマサトの目から、大粒の涙が流れ落ちた。それを見たミサキの目からも、堰を切ったように涙が零れ落ちる。 マサトは何も言わず、手に持っていたサマーベンチコートを、ミサキの肩に
「あ。あ。んっ。あっ。やぁっ……ダメ……ダメ……動いちゃイヤ! ……あぁんっ。いやぁっ。あぁっ……まだイッてるのに……あぁ……ダメ……動かないで……いやぁ……」 ミサキの悲鳴のような懇願は、先輩の耳には届かなかった。先輩はただ、ミサキの反応を面白がっているだけだった。「そんなに声を出して良いのか?」 その言葉は、ミサキの胸に突き刺さる。マサトが近くにいるというのに、自分はこんなにもみだらな声を上げてしまっている。羞恥と快楽の狭間で、ミサキの意識は混濁していく。「動かないで……! やぁ……動かないで……あっ……あっ……んっ。いやぁ……あぁん……あっ……んんっ……」 声を押し殺しながら、先輩の腰にしがみつく。しかし、先輩はわたしの声など気にも留めず、楽しそうに笑った。「静かにしてやってんだろ……セックス中だぞ……動かないと気持ち良くないだろ」 その言葉と共に、先輩は再び腰を動かし始めた。奥深くを突き上げられるたびに、全身に痺れるような快感が駆け巡る。「バレちゃう……いやぁ……いやぁ……だめ……」 わたしは頭の中が真っ白になり、ただただ先輩に身を任せることしかできなかった。遠くから聞こえるマサトくんの声が、さらにわたしの心を抉り、快楽と絶望の狭間に突き落とす。 先輩はミサキの悲鳴のような声を無視し、さらに激しく腰を動かした。ミサキは恐怖と快感でぐちゃぐちゃになりながら、マサトにバレてしまうのではないかと震えた。「出そう……お前が興奮して中がヒクッヒクッして気持ち良すぎ……彼氏が近くにいるから興奮してんだろ? そんでこの後、俺にたっぷり出された穴を彼氏に綺麗に舐めてもらうの想像して興奮してんだろ? お前最低だけど……最高だなっ」 先輩はそう言って、わたしを深く突き刺した。熱いものが、わたしの身体の奥に注ぎ込まれる。わたしは全身から力が抜け、身体を震わせた。その快感と、マサトくんへの罪悪感に、わたしは涙を流すことしかできなかった。「いやぁ……奥、気持ち良い……あぁん……奥に出されて、痺れちゃう……あぁ……気持ち良いよぉ……」 ミサキの口から漏れる喘ぎ声は、快感に満ちていた。先輩はミサキの腰を強く掴み、何度も中に出していく。ミサキは背中の冷たい壁に額を押し付け、快感に震える体を必死に堪えようとするが、もはや無意味だった。「ああぁっ。いやぁ……あぁん
日曜日も、わたしは先輩に呼び出され、昨日と同じ公園にいた。そして、昨日と同じように、人目のない防災倉庫の裏で、先輩の好きにさせられていた。わたしはぼんやりと空を見上げる。昨日と同じ、どんよりとした曇り空だった。「なー、あの後は彼氏とエッチしたんだろ? 俺がたっぷり出した穴でよ。彼氏が触って、触る前からぐちゃぐちゃに濡れてるって喜んでただろ? 自分とエッチができると思って、お前が興奮して濡れてるって勘違いして喜んでるのが想像できて笑えるわ。それか先に舐めてもらったのか? 俺の精子を舐めて美味しいって言ってなかったか?」 先輩はわたしの髪を乱暴にかき混ぜながら、下卑た笑みを浮かべる。その言葉が、一つ一つ胸に突き刺さった。「関係ないでしょ……」 わたしが力なく言い返すと、先輩は愉しそうに笑い、わたしのデリケートな部分に指を這わせた。くちゅくちゅと音を立てながら、彼はわたしを濡らしていく。「んんっ、あ……」 先輩はそのまま後ろから熱いものをわたしの中に入れ、激しく動き始めた。その瞬間だった。 「ミサキ〜! どこにいるんだ〜?」 聞き覚えのある声が聞こえ、わたしは心臓が止まるかと思うほど驚いた。全身から血の気が引いていくのがわかる。え? マサト? マサトが、わたしを探してる……? なんで? こっちに来ないで……お願い……! ダメ! いやっ!! わたしは必死に声を殺し、マサトくんが来るかもしれない方向を睨んだ。恐怖で身体が震え、先輩の動きが止まっていることにも気づかない。先輩の吐息がわたしの耳にかかる。「……彼氏さん、すぐそこにいるぞ。声かけたら聞こえる距離だな」 先輩はわたしの反応を楽しんでいるようだった。わたしは恐怖で口を開くことさえできず、ただマサトくんが通り過ぎてくれることを祈るしかなかった。「おい……彼氏が探してるぞ……。返事しなくて良いのか? お前の
先輩はわたしの下着に指を差し込み、濡れているかどうかを確かめるようにくちゅくちゅと弄る。「うわ、もうこんなに濡れてんじゃん。やっぱり期待してたんだろ?」 その言葉と、指先から伝わる快感に、わたしは全身の力が抜けていくのを感じた。抵抗する気力もなく、わたしはただただ、先輩の好きにされるままだった。 先輩の指がくちゅくちゅと音を立てるたびに、わたしは身体をびくんと震わせた。指が奥へと侵入してくるたび、嫌悪感と快感が同時に押し寄せてくる。「ひっ、……や、め……」 か細い声が喉から漏れる。先輩はそんなわたしの様子を愉しむように、さらに指を深く差し込んできた。ジュプ、ジュプと粘ついた水音が暗がりに響き渡る。「やめろって顔してんのに、身体は正直じゃねーか。ほら、もっと声出せよ」 その言葉に、わたしは恥ずかしさで顔が熱くなった。しかし、快感は止まることを知らず、わたしを支配していく。先輩の指が、わたしの奥を容赦なく抉り、突き上げる。「あ、ぅあ……ぁあ、いやっ……ひぅ」 全身に電流が走ったような痺れと、快感に身体が震える。足の力が抜け、ずるずると床にへたり込みそうになるのを、先輩の腕が支えていた。 わたしは、先輩に翻弄される自分の身体が、心底嫌で、悔しかった。 先輩がズボンを下げ、熱い塊がわたしの奥を求め始める。力の抜けたわたしの腰を掴み、にゅぅっという感触と共にぞわぁと全身に広がる快感に、わたしはビクッと身体を震わせ、声が出てしまった。「ひゃ、あっ……!」 後ろから激しく突き上げられる。防災倉庫の壁に打ち付けられるたびに、全身に響く衝撃と、奥を抉られる快感に、わたしは悲鳴のような声を上げた。何度も何度も絶頂し、そのたびにぷしゃぁぁと熱い液体が地面に勢いよく噴き出した。「んんっ、ぁあああ! もっと……! ぁあぁぁああ!」 呼吸が乱れ、視界が歪む。わたしは、自分でも求めるよう